甲状腺機能低下症【橋本病 など】

甲状腺ホルモンの分泌が減少して全身の代謝が低下する病気です。
そうなると、元気がなくなり寒がりになる、無気力になる、むくみが起きやすくなる、などさまざまな症状が起こります。

男性よりも女性に多く発症します。

有名な病気としては“橋本病”があります。

最近では不妊の原因として甲状腺機能低下症が関係している、ともされています。

◎図20

★チェックリスト 

□疲れやすさ、だるさがある

□汗が少ない
□寒がりである            
□脈拍数が少ない
□むくむ(顔、全身)            
□甲状腺が腫れる
□体重が増える            
□気力がない
□皮膚が乾燥する
□声がかれる
□眠たい
□物忘れしやすい
□動作が鈍い
□髪の毛が抜ける
□便秘
□筋力が低下する
□コレステロール値が高い
□妊娠しにくい(不妊)
◎図23

検査

  • 触診を含めた診察所見
  • 採血(甲状腺ホルモン・自己抗体・一般採血)
  • 甲状腺エコー

 

などになります

 

治療法

診断によって治療法は異なってきますが、機能低下症に対しては原則

 

  • 薬物療法

 

 になります

甲状腺ホルモン剤は、最初は少量ずつ服用し、徐々に増やしてその人の体に合
った量を調べます。体調がよくなったからといって服用を中止してしまう人が
いますが、体に足りない分を薬で補充してバランスがとれているわけですから、毎日決められた量を必ず服用して下さい。橋本病でも、甲状腺機能が正常な人
は治療の必要はありません。しかし、将来甲状腺ホルモンが低下する可能性が
あるので、3~6ヶ月に1度ずつ診察を受ける必要があります。