甲状腺機能亢進症【バセドウ病 など】

甲状腺機能亢進症【バセドウ病 など】

 

甲状腺ホルモンが出過ぎてしまい、働きが強く出る病気です。

 

そうすると、安静にしていても心臓がドキドキしたり、食事が摂れているにも関わらず痩せていったり、イライラや疲れやすい、手が震える、といった多彩な症状が起こりえます。しかし、全ての症状が起こるわけではありません!!

 また、骨吸収が進み骨粗鬆症なども起こりやすくなります。多くの場合、甲状腺は腫れて大きくなりますが、腫れの程度と病気の強さは必ずしも一致するわけでありません。

 

有名な病気としては“バセドウ病”があります。他にも“亜急性甲状腺炎”や“無痛性甲状腺炎”などがあります。

 

◎図20

 

★チェックリスト 

□疲れやすさやだるさがある

□汗が異常に多い
□暑がりである

□脈拍数が多く、動悸がする
□手足がふるえる

□甲状腺が腫れる
□食欲が旺盛である

□イライラする
□かゆみがある

□コレステロール値が低い

□口が渇く
□眠れない

□微熱が続く
□息切れがする

□髪の毛が抜ける
□排便の回数が増える・便が軟便傾向になる
□眼球が出てくる

 

◎図22

 

当てはまる症状があれば一度、受診して検査をお勧めします。

 

検査

 

  • 触診を含めた診察所見
  • 採血(甲状腺ホルモン・自己抗体・一般採血)
  • 甲状腺エコー

などになります

 

 

治療法

 

診断によって治療法は異なってきますが、

 

  • 薬物療法
  • 内照射療法
  • 外科療法

 

 などがあります

 

 

治療することによって個人差はありますが、薬物療法ならば1~2ヶ月以内に自覚症状が改善される方が多いです。

 

“バセドウ病”は治療に数年単位かかるかたも多いのが実情です。治療中断や放置などは“バセドウ病クリーゼ”という危険な状態になることも有り得ます。しっかりと相談しながら気長に治療していきましょう。